遺伝カウンセリング外来のご案内

 

1. 遺伝カウンセリングとは

近年の分子遺伝学研究の発展により、現在ではさまざまな病気に遺伝子の変化や遺伝情報が関係していることがわかってきています。名古屋医療センター遺伝カウンセリング外来は、遺伝や遺伝性疾患に関する、患者さんやご家族の悩みや不安・疑問にお答えすることを目的として設立されました。
たとえば「自分の病気を子どもに伝えるかもしれない」、「遺伝子検査を受けたい」、「家族に遺伝病だといわれた人がいるので心配」など、遺伝に関する悩みや不安はさまざまです。遺伝カウンセリングでは、遺伝が関わる病気の知識と遺伝カウンセリングの経験をもつ医師や認定遺伝カウンセラーが、患者さんやご家族のお話しを伺い、疾患の特徴、診断、治療など最新で正確な情報をお伝えします。その上で抱えている悩みや不安、疑問が少しでも解消されるようこれからについて共に考え、納得のいく方針をご自身で決めていただけるよう心理社会的なサポートも含めてお手伝いいたします。

 

2. 家族性腫瘍とは

家族(血縁者)に同じ種類もしくは特定の組み合わせのがんが集積して発生することがあり、「家族性腫瘍」と呼ばれています。そのようながんは若い年齢で発症する傾向があり、また1人で複数のがんに罹患される可能性が高いことも分かってきました。
家族性腫瘍はがん全体の5~10%を占めると言われており、その一部に特定の遺伝子の変化が関与する遺伝性のがんがあり、遺伝子検査により診断できるものもあります。

 

3.家族性腫瘍への対応について

家族性腫瘍と診断がついた場合には、従来の治療に加えて定期的な検診や検査がより重要となります。遺伝カウンセリングでは患者さんご本人について、あらたながんや他の臓器にがんが生じるリスクを評価し、それに対する検査や治療についての情報をお伝えします。また必要に応じてご家族(血縁者)のリスクについても検討し、対応について共に考えていきます。それぞれの家族性腫瘍の特徴に応じて、ご本人やご家族の健康管理の方針をご自身で決めて頂けるようサポートします。

 

4. 名古屋医療センターの遺伝カウンセリング外来で出来ること

家族性腫瘍全般の遺伝カウンセリングをおこなっており、必要に応じて遺伝子検査も実施しています。
<家族性腫瘍の例>
・リ・フラウメニ症候群
・網膜芽細胞腫
・リンチ症候群
・遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)症候群
上記以外の家族性腫瘍の遺伝カウンセリングもおこなっていますので、下記までお問い合わせください。

 

5. 遺伝カウンセリング外来について

時間
毎週木曜日 13:00-14:00, 15:00-16:00
当遺伝カウンセリング外来ではゆっくりとお話ができるように1時間の枠を確保しています。必要な場合は延長することも出来ます。

料金 
初診:8640円 (1時間)
再診:5400円 (30分~1時間)
※保険適用外の自由診療で原則予約制となっています。
※他の診療科と同じ日には受診できませんのでご注意ください。
※遺伝子検査を希望される場合は別途遺伝子検査料(自費)がかかります。
  

6. 遺伝カウンセリング外来受診方法

当院の遺伝カウンセリング外来は完全予約制です。必ず事前にお申し込み下さい(お電話や電子メールでのご相談には対応しておりません)。
<当院に通院中の方>
各診療科にて「遺伝カウンセリングを希望する」旨お申し出ください。主治医または遺伝カウンセリング担当者より日時など詳細をお知らせいたします。

<当院受診歴があり現在通院されていない方>
遺伝カウンセリング外来までご連絡下さい、

<当院を初めて受診される方>
事前に当院関連診療科に受診していただきます。
どの診療科に受診すると良いのかが分からない場合は、ご相談頂ければ遺伝カウンセリング担当者よりお伝えいたします。その際に、『遺伝カウンセリング申込書』(各診療科外来受付に準備)を記載いただき、小児科外来受付(遺伝カウンセリング外来受付)にご提出下さい。

提出先: 〒460-0001 名古屋市中区三の丸4-1-1
名古屋医療センター小児科(遺伝カウンセリング外来)
電話: 052-951-1111 (内線6603)
実施日時を決定してお知らせいたします。

 

7. 来院時にご用意いただくもの

・ご家族の健康面に関する詳しい情報(家系図)
どなたが何歳ごろどんな病気にかかったかなど、可能であれば3世代分
・健康保険証 
※ただし遺伝カウンセリングは保険外となります
・ご相談内容に関してこれまでに受けた検査の結果(お持ちの場合のみ)

 

8. 個人情報の保護

遺伝カウンセリングの内容及び個人情報は遺漏のないように厳密に保護、管理されています。