臨床研究センター長挨拶

 名古屋医療センターは、昭和51年に臨床研究部が設置されて以来、血液疾患の臨床研究に取り組み、平成14年10月には5部15室からなる臨床研究センターに昇格されて血液・造血器疾患分野の準ナショナルセンターとして発展してきました。
 また、平成7年に当院がエイズ治療拠点病院に指定されて以来、エイズの臨床研究にも力を注いでいます。
 今回、国立病院機構における臨床研究のあり方が見直されて臨床研究センターの位置づけが大きく変わったため、平成20年4月から臨床研究センターを組織再編し新たな体制で再出発しました。
 これまで国立病院機構の臨床研究は、政策医療分野の先駆的な医療や難治性の疾病等に関する診断・治療技術等の強化に重点が置かれていました。

 しかし、これからの国立病院機構が担うべき医療は、地域から期待されている医療機能であり、「安全」「安心」「良質」な医療であることから、そのような医療の標準化と情報発信に寄与する臨床研究が強く求められるようになりました。
 さらに、平成22年4月のナショナルセンターの独立行政法人化を踏まえて、平成19年6月に厚生労働省から19の政策医療領域の研究活動はすべてナショナルセンターが統括するという方針が示されたため、国立病院機構が担ってきた腎、感覚器、骨・運動器、免疫・アレルギー、血液、内分泌・代謝、呼吸器、肝の8分野・領域の臨床研究センターは新たな構造と方向性を示す必要に迫られたのです。
 もちろん、国立病院機構が、引き続き政策医療の担い手であることに変わりありませんが、研究費配分の大幅な見直しとともに、8つの臨床研究センターは、特定研究領域のみならず、各々の病院で研究テーマ策定して研究の自立性と生産性の向上が求められているのです。
 これを受けて名古屋医療センターでは、臨床研究センターの各部室の役割を見直し、これまでの血液・造血器疾患分野とエイズ・感染症分野の先進的研究活動を一層発展させながら地域をはじめ全国の医療の質の向上に資する研究を推進できる5部14室の体制に再整備しました。
 新しい臨床研究センターは、病院全体の医療の質の向上をめざして各医療分野の研究啓発・推進を図り、これまで以上に身近に感じられる存在になりたいと考えていますので、ご支援ご指導をどうぞ宜しくお願いいたします。