院長挨拶

院長 長谷川 好規

 

2019年5月1日に院長として着任してから1年が経過いたしました。この場をお借りしてご挨拶申し上げます。

私は2007年から12年間、名古屋大学呼吸器内科学教室の教授を務め、大学病院の医療安全管理室の立ち上げ、また、治験管理センターの立ち上げから臨床研究推進センター部長、また、副病院長、副研究科長、総長補佐として、病院・大学の運営に関わってきました。名古屋医療センターにおきましても、感染管理を含む医療安全、新しい治療法の開発研究は、基本的な使命であり、これまでの経験を活かしつつ、名古屋医療センターに則した運営を心がけております。

着任して感じることは、医療を取り巻く社会環境が大きく変化していることです。人口の減少と超高齢社会がもたらす社会構造の変化が、疾患の質と量を変化させ、地域における医療提供の在り方が問われています。また、そのスピードも急速です。名古屋医療センターでは、地域や社会の要望に応えられるように、職員をあげて準備を開始しています。また、国立病院機構の使命の1つである研究分野についても、名古屋医療センターは素晴らしい臨床研究センター機能を備えています。高度医療や臨床研究を積極的に推進するべき役割があることは病院としての総合力の点で、また、特徴ある病院形成の視点からも大きな強みであると考えています。

私は、どの医療者でも共有できる重要な価値は、「患者さん中心で、安全で質の高い医療を提供すること」であると考えています。医療スタッフばかりでなく、直接患者さんに接することのないスタッフや職員すべての皆さんの思いは同じです。センターの理念「病む人の立場に立って安全でより質の高い医療を提供します」は、まさに私の思いです。医療の経済環境をめぐる社会情勢は厳しくなることが予想されますが、センターの理念に従って、我々が果たすべき役割を凛として、理に従って推進したいと考えています。健全な財政基盤のもとに、多様性を尊重し、開かれた、公正な組織運営のもとに、名古屋医療センターの一層の発展をめざして皆さんと共に歩んでいきたいと希望しています。