病理診断科の概要

 名古屋医療センターの各診療科から依頼される病理診断を担当しているのが病理診断科です。昨年度の実績は、生検・手術材料7483件、細胞診5726件、術中迅速診断約325件、病理解剖12件でした。このほか臨床研究センター高度診断研究部の一部門としての診断病理学研究、研修医教育に不可欠なCPC、定期的あるいは随時行われる症例検討会、さまざまな臨床研究の支援と指導、乳腺を中心とした難解例の病理診断コンサルテーションを行っています。難解例・希少例については国内や欧米の専門家へコンサルテーションが行われます。2019年度から常勤医師が1名増加して3名になりましたので、病理診断検討会を毎日開催し、日々診断能力向上に努めています。

 

特色

  1. 病理診断へのIT技術の導入:病理報告書システムと電子カルテが連結され院内のどこからでも病理報告書とともに、肉眼写真や顕微鏡画像を電子カルテ上で確認できます。これは病理診断報告精度を高め臨床医と病理医の意思疎通に役立っています。さらに患者さんの持参標本がバーチャルスライドとして記録することができるようになり、標本を返却したあとも必要に応じて迅速に過去の標本を参照できるようになりました。
  2. 診断精度向上のための免疫組織化学・遺伝子検査技術の活用:従来形態のみに頼っていた病理診断は、各種抗体による免疫染色やISHなどの遺伝子分析科学の応用により、より客観的な評価ができるようになりました。当院では大型自動免疫染色装置3台が毎日稼動しています。
  3. 職場環境の改善:人体に有毒なホルマリンに対して規制が強化されたのをきっかけに切り出し室のホルマリン対策に取り組みました。今後も、有害物質や適正処理や感染防御など職場環境の改善に積極的に取り組みます。
  4. 診断病理学研究:2018年度の研究実績:英文論文4、和文総説・著書3、学会発表8(うち海外1)。日常診断病理学業務に役立つ研究を行い、国際的に評価の高い外科病理学専門誌(AJSP、Virchows Archiv, Histopathology, Human Pathology)に多数の論文を発表しています。

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