膠原病内科の概要

当科は自己免疫疾患・リウマチ性疾患を専門とする名古屋地区、東海地区では数少ない内科系診療科です。膠原病の症状は多彩で、皮膚、筋骨格、肺、心、腎、消化器、神経、血管など全身臓器に障害をきたす可能性があり、診断や治療に難渋することも少なくありません。そのため、当科が膠原病診療の中心的役割の一端を担いながら、各専門科とも連携して診療を行っています。H24年度からは関節エコーを導入し、関節リウマチをより早期に診断、早期の治療が可能となってきました。活動性の高い難治性の関節リウマチ患者に対しては、抗サイトカイン療法として生物学的製剤による治療を積極的に行っています。

【詳細説明】
膠原病内科は、平成17年12月に開設された名古屋地区、東海地区では数少ない内科系診療科です。名古屋地区のみならず、名古屋市外や近隣県からも診断や治療に難渋する症例を多数ご紹介いただいています。
膠原病は症状が多彩で、傷害される臓器が皮膚、筋、骨・関節、肺、心、腎、消化器、神経、血管など全身にわたる全身性自己免疫疾患です。また、治療で使用するステロイドを中心とした免疫抑制剤は、治療効果が高い反面、その副作用(易感染性、糖尿病・高脂血症、骨粗鬆症、白内障・緑内障、皮膚障害など)にも十分注意して積極的な予防策をとっていく必要があります。そのため、当科が膠原病診療の中心的役割の一端を担いながら、各専門科とも連携して診療を行っています。
代表的診療対象疾患には関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、混合性結合組織病、強皮症、多発性筋炎/皮膚筋炎、抗リン脂質抗体症候群、シェーグレン症候群、血管炎症候群、リウマチ性多発筋痛症、ベーチェット病、成人スティル病、線維筋痛症などがあげられます。また、膠原病に合併する肺高血圧症の早期発見・治療に力を入れています。
関節リウマチでは早期診断・治療が重要です。当科では、H24年度より関節エコーも導入して早期診断に努めています。また、活動性の高い難治性のRA患者に対しては、抗サイトカイン療法として生物学的製剤による治療を積極的に行っています。

 

特色

当科では関節リウマチをはじめ、SLE、皮膚筋炎/多発筋炎、強皮症、血管炎、成人スティル病、強直性脊椎炎などの膠原病、膠原病に伴う肺高血圧や間質性肺炎の診断治療を行っています。膠原病の重要度は個々により異なるため、個々に応じた治療を心がけています。ステロイドの副作用を軽減させるための免疫抑制剤の導入、感染症や骨粗鬆症などの治療に伴う合併症に対する予防対策も行っています。また、関節リウマチについては整形外科と協力しながら治療しています。関節リウマチに対する治療の進歩は著しく、早期治療による寛解に至る例もありますので、抗リウマチ薬の効果が乏しい患者さんには生物学的製剤(インフリキシマブ、エタネルセプト、アダリムマブ、トシリズマブ、アバタセプト)を積極的に導入しています。

 

連携医療機関へのメッセージ

当科では整形外科をはじめとする他科との協力のもと診断治療にあたっております。診断治療困難症例について近隣の先生方からの要請に対応してくと同時に、患者さん一人ひとりに最善かつ安全な医療を提供できるよう努力してまいります。

 

臨床実績

外来患者数:平成26年度の月平均受診患者数は967名、初診患者の月平均患者数は44.8名。主な疾患名は関節リウマチ 約200名、全身性エリテマトーデス(SLE) 約150名、シェーグレン症候群 約100名、強皮症 約90名、リウマチ性多発筋痛症 約80例、多発性筋炎/皮膚筋炎 約40名、混合性結合組織病 約30名、IgG4関連疾患 約20名、顕微鏡的多発血管炎、高安動脈炎、側頭動脈炎、Wegener肉芽腫症など血管炎症候群 約60名であった。

入院患者数:平成26年度入院患者数は314名。主な膠原病疾患ではSLE 51名、血管炎症候群(顕微鏡的多発血管炎、ANCA関連血管炎、結節性多発動脈炎、高安動脈炎、側頭動脈炎、Wegener肉芽腫症、クリオグロブリン性血管炎など) 50名、関節リウマチ 33名、多発性筋炎/皮膚筋炎 14名、リウマチ性多発筋痛症 6名、強皮症 17名、シェーグレン症候群 9名、混合性結合組織病 8名、ミクリッツ病・IgG4関連疾患 7名、脊椎関節炎 3名などであった。

 主な疾患の軽快退院率はSLE 100%、血管炎 100%、関節リウマチ 95%、多発性筋炎/皮膚筋炎 89%でした。 セカンドオピニオン外来件数:平成22年度以降、年間5~10件の受診。